韓国には民画というものがあります。
祖先から受け継がれ、生活に根付いたもので、お正月には悪い気を追い払うための龍と虎の絵を。お祝い事には吉兆の屏風絵を。そして試験合格を願っては、いつかは龍になると信じられている鯉の絵を。日々の暮らしを豊かにしたいと願う人は牡丹の絵を、というように民画は暮らしの中に溶け込んでいます。
というわけで、私たちも店内に飾るように、屏風画「日月五峰図」(国立古宮博物館に朝鮮時代後期の現物が展示されているそうです。
ちなみにW10,000紙幣のバックに描かれているのがそれです。)を購入してきました。描いた先生はナム・ジョンエさんという女性です。先生は各地の博物館・美術館で講習をしており、ソウル市内の民画教室をお邪魔しました。
※「日月五峰図(イルオルオボンド)」
日と月の前に5つの峰が描かれ、日と月は王と王妃、5つの峰は朝鮮半島を代表する5つの山(白頭山・妙香山・雪岳山・智異山・漢拏山)、日・月・山・松・水などは天界・地界・生物界の生命力を表しており、これらの万物を王が治めるという意味だそうです。 |